2017年3月11日土曜日

横須賀うみかぜ公園 2017初定例会

今年も始まりました横須賀うみかぜ公園での定例会合。大大大遅刻にて、10時前に到着。


ナオキさん、ごめん。私が悪かった。入れて、寒い、エサ欲しい。

というのは創った絵で、ナオキさんは呆れて外出中、ドアの隙間からお札を入れている。

ナオキさんとの「秘密のパンドラ箱」にて、エサを受け取りました。

いつもありがとうございます、ナオキさん。やっぱ呆れるよね、9時過ぎに釣りへ来る奴。

ひと目、お会いしたかったけれど、また伺います、ナオキさん。


今年も公園メンバーズが揃いました。

昨年、47センチのマコガレイを釣った女の子で話題沸騰のU-KOさんは仕事で欠場。残念。

右からJUNさん、HANAちゃん、後ろは、新顔で、JUNさんの舎弟のアサリちゃん。

そして、黒ヒツジと、ひとりだけ横を向く私(すねてるワケではないです)

あとで写真を見て思ったことですが、はて、なぜ私の腕をつかんでいるのだ黒ヒツジ?

ま、そういうことは、公園メンバーズのなかでは、どうでもいいこと、ですけどね。


待ってましたとばかり、張り切る黒ヒツジ。

待ってたのは、マダム(私)ではなく、黒いカニ網のことか?

さらに、JUNさんをもそそのかして。

近隣のショッピングセンターへアサリちゃんを買い物へ行かせる気合い。

購入してきた冷凍サンマ投入の第一投。



↑黒ヒツジの瞳(ひとみ)眼(まなこ)を上手く描けましたよ。

自画自賛、うまくいった。キラン。

とか思ったら、右下には空白のスペースが、、、ここにナニを描いたら?

難しいものであります。


黒ヒツジが描いてくれた、ヒツジのエサ箱のフタ。

昨年、ヒツジが忘れていったエサ箱を黒ヒツジがキレイに洗って保管。

「うーむ、国道16号線の湾岸側倉庫街的な色調と字体感覚」

「ハングリータイガーのハンバーグが急激に食べたくなってきた」

得体の知れないことをほざき出したヒツジをかわすのが大変だ。


ということで、いつもの、長閑な時間が過ぎていくのでした。

太陽の光、燦々、風おだやか。

数日、降ったり、吹いたり、冷えたり、解らなかったり。だったために。

日和だけには、恵まれました。


新顔のアサリちゃん。

秋田県大館市出身の24歳、、、ニジュウヨンサイ!!!!!!!!!!!

ヒビキがいいねえ、ズラしたパンツの履き方もいい。

私のうえの息子より、若いやないの! 

ありがとうね、公園ミーティングを若向けにベクトル変更。

今度、仲間をもっと連れてきてね、年齢層を大幅に若年化せんとね。


ということで、ポツポツと竿を引いていた私。

なーんも触れん、天気がいいのでがんばりましたけどね。

本日は、まずは、メンバーズに会うこと、語りあうこと。

これだけで、私はいい、しあわせなのです。本音。


戻ってくるエサの冷たいこと!

いったい、水温はどれぐらいだろうかと測ってみる。

ちょうど10度でした。

これが、温かいのか、冷たいのか、私には詳しくは解りません。

でもまだ諦めるわけにはいかないようです(みんな)


やはり、盛り上がるのは、カニ網の水揚げ時。

「今年は、一度ぐらいは本命の姿を見ることはできるんですかね?」とJUNさん。

「アワセや、エサの養分を拡散させるために、しゃっくったりの努力は必要だろう」

「どこへカニ網を垂下させるか、潮流れ、水深、障害物を考慮などの試行錯誤も大切」

オトナたちの真剣なヤリトリを見聞きしている、アサリさんの表情が印象的です。

黒ヒツジは、みんなから、漁労長と呼ばれてました。


巻いてみたら掛かっていたハゼちゃんの仲間。

当日、唯一観測された魚類は貴重であるとしてバケツ内にて撮影。

海へ戻しましたら、元気に戻っていきました。

お腹が大きくなっていましたので、春はやってきているようです。


足元へも、ポトンと落としてみる。

天気がいいので、動きがいい。いろいろやってみる。悪あがき?

公園は、いろいろできるのです。


重いなあ、ヒトデかなあ、でもなんかヘン?

仕掛けを巻いてきたHANAちゃんにナマコが絡んできました。

これは唯一の食べ物ということで、黒ヒツジの晩酌の好肴となることに。

酢の物、チクっといかんとね。


西日になってきました。

春分の日は近づいていますが、太陽はすぐに西ですね。

カニ網からこぼれてきた貝殻に、ほのかな生命の躍動、春を感じたというJUNさん。

ほおお、貝殻ではなかった。やった。中身がいる。カラではない。

ちいさなヤドカリなのでした。


西日がさらに傾きました。

オトナたちに、一日の終焉を告げる西日。

明日、もし、もう一日がお休みなら、ここから執念の夜釣りを開始するであろう男たち。

しかし、その男たちに、さけられない日常は否応なく迫ってきてくるのです。

そのまま残った切り裂いたサンマの身と、カニ網の空洞を見て、力尽きてしまった男。

今年のシーズンは始まったばかり。

マコガレイ、水イカ、カワハギ、カニ網、、、夢多き男、黒ヒツジ。


拝啓、黒ヒツジさま(親愛なる)

公園で、今年こそ、マコガレイの大台を見ることができますよう。

熱海に、水イカが戻ってきてくれますよう。

カニ網に、一杯でも本命を見ることができますよう。

お祈り申し上げつつ、あ、公園メンバーズの皆さま、宜しくご支援お願いいたします!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<宣伝>『投げ釣り列島縦断』(メディアボーイ社刊・税込み1700円)
投げ釣りだから出逢う。人と魚、人と人が、水辺・岸辺を共有して暮らすための視点で編集。つねに新しい発見や感動と、魚への愛を忘れないあなたに読んでいただきたい一冊。書店様、釣具店様で購入可能です。またインターネットでもお求めになれます。
「投げ釣り列島縦断」で検索ください。お問い合わせ メディアボーイ社03-3576-4051
こちらへもクリック http://www.mediaboy.co.jp/c2/index.html



2017年3月1日水曜日

寒くて叫んだ、大分ケーン!!!

寒風ふきすさぶなか、大分県の佐伯市へ。宮崎県との県境エリアでした。


JR九州の日豊線・佐伯駅にて。

今回のブログは電車の顔から始めました。

JR九州は株式の上場企業になり、話題を集めています。

手前の特急などは、某SF映画のあの顔に似ているな、とか、赤い顔はあの人だなとか。

こういう見かけだけの話題も、鉄道の魅力を広げることかな。

佐伯駅は単線の行き違う、静かな駅でした。


駅前、高い建物より眺めた佐伯市街。

佐伯=さえき、と読むのではなく、さいき、に統一されているとガイドにありました。

大きな湾が見えて、港、造船所、小山がポツポツ。

戦前は海軍の軍都として栄えた歴史が、やはりガイドに載っていました。

よく晴れた日には四国側も見渡せるそうですが、いかんせん、空重く。

風も冷たくて、持ってきた軽めのジャケットを後悔しながら、釣り開始。


佐伯湾に注ぐ、番匠川の河口。

番匠川は、ばんじょうがわ、と呼び、九州屈指の清流であるとか。

期待を持って挑んだのですが、とにかく風の冷たいこと。

さらに、この日は異常な寒波が押し寄せており、

阿蘇山の方角から吹き下ろしてくる西の強風の、寒くて、冷たくて。

太陽も顔を出すこと無く、ただただ、ひたすら耐える展開となりました。


オマケに、川底といわず、海底といわず。

前回ブログ・御前崎港や焼津港で悩まされた黒い呪術師がここにも登場!

トロロ昆布をぎっしり凝縮させたようなこげ茶色の藻が絡みつく。

阿蘇山オロシの寒風になぶられながら、これを千切っては外し、千切っては外し。

いきなり、忍従の投げ釣りとなってしまいました。


釣り場を、やや上流側へ移動。

ちょうど現地のオジサンが、あたり一帯ではいちばんのポイントと教えていただくも。

風は斜め方向よりまことに冷たく、我慢の投げ釣り。

九州でも、とりわけ東九州側は瀬戸内式気候に近いので、季節風を正面から受けやすい。

せめて雲だけでもとれてくれないかと願うのですが、意地悪な重い雲の継続。


どこへ投げても黒い呪術師は変わらず。

テンビン、仕掛け、針、各所にモサモサと絡みつくおどろおどろしさよ。

「これが付くと、魚はエサを喰わんけんね」

現地のオジサンが気の毒そうに覗き込む。

番匠川では、3時間ほどは、がんばったはずです。

でも次第にがんばれなくなってきました。

「5月になれば、キスもチヌも釣れるけん、また来られるといい」

と、オジサンにひと声いただき、移動。


海ぞいの国道を南下。

途中、一風変わったお寿しを購入して食べました。

佐伯市は最近、江戸前から押し寿司、創作系に至る、すしの街に力を入れているそう。

こちらは、鯵の身に紫蘇の葉を巻いた米水津港の特産とか。

米と水と津、と書いて、よのうづ、と呼ぶ難読地名。

まさに、お寿しの港には、理想的な地名だな、よのうづ、覚えました。


その、米水津(よのうづ)の港で投げる。

斜め横、時には、背後から、風は強く冷たくでしたが、ひとつ嬉しかったこと。

ここには、黒い呪術師が居ない、掛かってこない、だからサビいても怖くない。

それだけで、救われてきた気持ちでした。


ちょっと山側の港のなかに投げてみる。

この機転が今回の納得につながりました。

入れた直後にあたる、なんだ? なんだ? なんだ?


やった!

カサゴ、ガシラ、アラカブ、ガラカブ、ホゴ、、、なんでもよかよ。

0尾が1尾になった瞬間でした。うれしか。

2月3月の釣りは、0尾か1尾の狭間で一喜一憂、踊るとです。

大分県で初めて釣った魚になりました。


0が1になると強い。

乗ってきました、楽しくなってきました。

今度は、ツツツーンと持っていかれまして、ぱっと花咲く紅花か。

鮮烈、ホウボウの舞いまで見てしまい、これでもいいかなの気持ち。

それぐらい、寒くて、風の強い、叫びたくなる天候。

ちなみに、私ら以外に、釣りをしている人はゼロでした。



道具を片付けて、佐伯市街へとトンボ帰り。

国道10号線ぞい道の駅に併設された「番匠おさかな館」に向かいました。

じつは、今回の主目的、九州屈指の清流、番匠川の生物たちの水族館なのでした。


これは、凄い。

水槽は、上流、中流、下流、汽水域といった具合に、番匠川のエリアごとに展示。

入場料300円では申し訳ないぐらいの規模と豊富な魚たちの泳ぐ姿。

これは魚好き、水生生物好きにはたまらない博物の館でした。


冬枯れの外と水中を、同時に眺める、鑑賞できるというパノラマ。

時間が許せば、1日見ていても飽きないほどでした。

ちなみに、この清流・番匠川であっても、実質には、危機的な状況も訴えられており、

東九州にお越しの際は、是非とも立ち寄りたい場所だと思います。


帰途、いただいた、佐伯名物のごまだしうどん。

ごまだしとは、エソのすり身にゴマで味付けした味噌ダレ風味。

これを溶いてたべると、なかなかクセになるお味。

とにかく、冷えた身体はこの日はうどん、マッチしていました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<宣伝>『投げ釣り列島縦断』(メディアボーイ社刊・税込み1700円)
投げ釣りだから出逢う。人と魚、人と人が、水辺・岸辺を共有して暮らすための視点で編集。つねに新しい発見や感動と、魚への愛を忘れないあなたに読んでいただきたい一冊。書店様、釣具店様で購入可能です。またインターネットでもお求めになれます。
「投げ釣り列島縦断」で検索ください。お問い合わせ メディアボーイ社03-3576-4051
こちらへもクリック http://www.mediaboy.co.jp/c2/index.html