2017年1月13日金曜日

初釣りは三崎港、こうなった!!!

石川県から帰京したヒツジをともない、三浦半島の三崎港での、初釣りなのでした。


三浦へ行くとなると、ナオキさんのエサ店。

ところがやってない、店前を通過したのちの電話で解ったのは、臨時休店。

伊予魂を燃やし、おそらく年末年始と成人式連休は、不眠不休だったのでしょう。

一個人事業主の事業の限界性能を痛感してきた昨今を共感しつつも、あとは気合い。

深く感じ入りながら三崎港へ向かっていけば、埠頭の集団、音楽隊などが居たのでした。

『これからハワイ沖へ海洋実習です』

とか聞かされて、思いだしたのは、16年前の、愛媛県宇和島市のえひめ丸事件のこと。

こんな少年たちが、乗っていたのか!!!

私のムスコたちより、遥かに、若いではないですか!!!

ムスコたち、教員のみなさんを送り出す、家族の人たちの姿を眺めながら。

泪が出てきた。

不可抗力的な、理解の出来ぬ理不尽な危機さえ、かわさなければの、今日なのでしょう。

なにとぞの、全員の、無事のご帰還を、お願い申し上げまする。


実習船のおしりには、湘南丸と書かれてありました。神奈川県の船ですからね。

三崎港を出て行く湘南丸、デッキに立っていた少年たちには、目一杯の手を振りました。

向こうも目一杯振りかえしてくるものだから、こっちは、もっと力一杯に振りました。

あたり前やあ、あんたらのママより歳いってるからね!!!

強烈な南風が吹いてきていました。

これから、黒潮の起伏を超えていく湘南丸は、少年たちに、いきなり過酷な洗礼かも。

でも行く道を決めた若者たちには、行かねばならぬ道なのかもと。

自他ともに認知される船下戸のヒツジ(釣り執事)は、ポツリと言いました。

「こんど、いま、三代目の小笠原丸に乗ったら、名物のビフテキを喰ってやる!」

初代船の乗船では、死体同様だった男が、出航するシーンに出会えた、しあわせ、かな?

私は確信できる、いま去り行く湘南丸で、ヒツジは、体内コマセ係なら、大活躍できる! 

このたびの年末年初、ヒツジの帰省で持ち帰ってきたオモリ(詳細はブログ前回を)

ヒツジが、長崎市内での高校時代に使っていたオモリが、金沢市内の実家にありました。

実家の二階の床が、抜けるほどあるみたいなので、これから一生分は、あるのか?

ていうか、オッサン、どれだけ、甘やかされて、釣りをしてきたのだ?

自称他称・苦労人の私には、まあったく、考えられないよ。

こういう、見たことのない、年季の入った、天ビンを投げ入れてみました次第。


アタリなし。まあったく、魚たちからの反応は、なし。

しかも、オモリ上部にプラスチックのついた天ビンは、まあったく、飛ばない。逆風だし

そこで、仕掛けを投げ入れたまま、鳥たちへの新年の餅まき。

写真右手の黄色い帯は、写真の加工の仕方における意味不明のビーム光線なのでしょう。

なにかを、伝えようとすれば、諸々の、弊害は起るというもんです。誰かヘルプ。

とにかく、みんな食べてね、喰って、生き延びてね!!!!! 生き残るのだ!!!

撒いたのは、賞味期限ギリギリの、人間の食品の数々、、、新年恒例の、でした。

トリたちよ、食って、食って、喰いまくって、生き延びるのだ!!! 

トンビ、カモメ、カラス、ウミウ、ハト、スズメ、狂喜乱舞が展開される、三崎港。

ところが、今年は、トンデモナイことが起きてしまった!


バーンと、立てかけておいた竿が倒れた。

その先の海上に、墜落して、もがく、トンビの姿。

投げ入れたままのラインに、トンビが当たってしまったらしいのです。

どえりゃあことになった。まず私が竿を持ち、ヒツジが自身の竿で仕掛け側を拾う。

ごめん、ごめん、ごめんなさい、待っててね、なんとか、するから、、、祈るような。

ラインの仕掛け側を、どうにか切ることで、トンビからラインが抜けてくれました。

よかった、なんということをしてしまい、でも、よかった。再び泪が出ました。

写真は、解放されて舞い上がったトンビと仲間たちに、さらなるお詫びをこめて。

詫びながらのこころをこめて、餅まきをより激しく行う、ヒツジの姿です。

2017年初釣りでの教訓。

1、鳥たちへ餅まきをする場合は、仕掛けを必ず上げておく。

2、トンビなどの猛禽類は、水が苦手。水上に墜落すると溺れかかるので、早急救助を。

3、鳥たちが食べ残したエサは、ホウキなどで回収して、持ち帰るか、海の魚たちへ。


もろもろ解決し、で、釣りのほうと言えば。

エサだけは先っぽがすべて食べられて仕掛けが戻ってくる。

残ったエサをさわると、温かい南風とは裏腹に、ぞくっとするほど冷たい。

これは、あまり良くない海況だなと、私でも解るようにはなりました。

たまたま、1尾だけ口吻に掛かってきたのは、この子。

なるほどね、なるほどなるほど。

場所を換えることにしました。


新年、発見した三崎港での驚き。

伊豆の河津町から、河津桜が贈られて、移植されていた。

1月に、しっかり開花していた神奈川県の河津桜の姿、可憐、うつくしか。

初春や、、、です。

ま、ヒツジの下手打ちで、ピンボケ写真では致し方ないですけどね。


移動した先は、三崎港の北条湾。

南の強風も、ここまで奥まった場所では凌げる塩梅でした。

北条は、三崎港でも古い入江らしい、かつて三浦半島を支配していた北条氏に由来とか。

ところで、白雪姫(多用する竿)の赤く見えるのは、これも写真加工の問題らしい。

昨年以来、困った問題を引きずっているのです。


北条湾の魅力は、小さな河川の流れこんでいること。

ヒツジ曰く、南風をさけるだけでなく、マハゼが釣れる可能性が残されているとのこと。

三浦半島では、たいへん希少な川水であり、だから、古くから栄えていたのかも、です。

島嶼部、半島、川水はいろんな生命や農業など営みを活かすのですね。


ま、結果として、北条湾でも、なあんも反応なし。

戻ってくるエサはそのままで、さわると冷たい海の底を知るばかりなり。

竿と道具を片付けて、停めたクルマへ戻る道すがら。

ふと目にした赤い葉の低い草には、ちいさなアザミのような花が咲いていました。

河津桜だけでない、やはり、初春、芽吹きの春は近づいてはいるのです。

そう信じて。

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