2016年6月25日土曜日

珍魚ギマ料理、ギマ奮闘の顛末。

珍魚ギマ。川のなかで掛かった 29センチが2尾。木曜の定休日に奮闘したのですが、、、。


顔を含めて上半身がカワハギ。

下半身はまるでブリかアジのような回遊魚。

こんな不思議な魚が、江戸川を昇ってくるのも不思議なのですけど。

羊頭狗肉か? カッコよく言えばケンタウロス?

2尾とも針を飲んでしまったので、締めて、いただくことに(前回までのあらすじ)


せっかくの、定休日。

本音を言えば、釣りには行きたかった。

東京の空は、なんとか降らずに持ちこたえていました。

ポークとビーフ、さらにチーズを発泡させてのツマミ。

用意をしていたのですが、結果、釣りを諦めて調理をいたしました。


ギマは、未知の魚。

猛烈なノメリをじゅびじゅびと抽出するため、冷凍しておきました。

そこを解凍したのですが、ノメリは減っていない。

さらには、ノメリを増長するような血糊が激しいのですね。

施し方が、根本より間違っているかもしれません。

ただ、未知の調理のため、ネット検索した情報を頼っての、方法論でいきました。

初心者は、キモを解いての、味噌汁がいいとかで。


カワハギと等しく、皮を剥ぎました。

まるで、アジのような、ギンギンギラギラのボディが現れました。筋肉質。

これはイケるのでは?

ところが、ノメリが凄い。ねばねば、にちゃにちゃ、なのです。

どういうことだ?


キモも、美しく、さくっとしていました。

いい感じです。カワハギやんけ。ちょっと血糊が気にはなりますが。

ネット検索の調理法では、このキモをまず溶いて、身を入れて、味噌も溶く。

長ネギを入れて、煮沸させて、ひと立ちしたら、いただく。

とても、いい感じだと思ったのです。ここまでは。


完成。

ギマ2尾を丸ごと使いました。

「これは、相当に濃厚な味噌汁」

ヒツジ(釣り執事)も腕に大盛りで汲み上げて期待のほどが解りました。腹ペコでした。

ひとすすり、ふたすすり、ところが次第に、うぷぷぷぷぷぷぷ。

なにが、あったのだ? 私もすすってみて、うぷぷぷぷぷぷぷ。

ノメリと血糊の、臭味が、まったく消えていないのです。

脂肪? 油分? 味噌汁に、山吹色に浮かび上がるラード?

強烈なトロミというのは、ギマという魚の特徴なのでしょうか。この個性に脱帽?

ヒツジ曰く。

「ギマは、ナメタガレイのような、すごく濃い味の煮付けのほうがいいかもしれん」

確かに、、、同感かも。醤油、酒、みりん、砂糖、生姜、で、きっちり煮詰める!

上半身がカワハギ。

下半身がブリ。

東京湾の、そのまた奥の川の中まで入ってくる魚は、ひと筋縄ではいかないようでした。

うぷぷぷぷぷぷぷぷ、は、翌日の朝、翌日の昼まで、尾を引いたような。うぷぷぷぷ。


ところでこちらは、同時進行で練習中のイカゲソ揚げ。

スルメイカの足(ゲソ)を使っています。

コロモは、小麦粉50と片栗粉50の半々。

少しづつですが、八丁堀の巨匠の食感に近づいているような。独り悦に入る自画自賛。

コロモの、カリっと感覚を、もっと勉強して突き詰めなければなりませんけれど。


このたび、改めて感心したのは、この方。

先々週の三崎港で針を飲んでしまった(私の腕のせいで)メゴリン。

またの名を、ネズさん。

うまし! うまし! うまし! 肉の質が違うといいますか。やっぱ旨いわ。

江戸前タネの究極は、シロギスやアナゴではない。

メゴリン、あなたではないのか!!!!

とか、ギマさん調理の敗残の口惜しさを、ぶつけてしまったメゴリンの、うまし!!!

ノメリも、冷凍で、メゴリンはしっかり取れてたし、、、、うまし!!! 回復。

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2016年6月19日日曜日

日曜日のギマ、ヒマ? ザマ? リマ? ギマという珍魚

日曜日です。まだ雨は落ちてない。なら行くか? 行こう。朝10時に家を出て浦安へ。


首都高から一之江の釣り餌店、浦安のコンビニに寄って、現地到着が12時ちょうど。

ほどなくして、ネズミーシー(ランド隣接)からは派手な花火が打上りました。

上海がオープンしたので、こちらも負けじとアピールなのか?

いえいえ、いつもの定例なのでしょうけど、歓声まで聞こえてきて賑やか。

日曜日ですものね。

とか、のんびり構えていたところ、、、、ツン、ツンというアタリ。

ん? なんだこれは? 

そろーっと、聞いてみたところ、キーンと走りました。

大暴れ。濁った水に現れた横倒しの姿を見た時には、クロダイか?(恒例の過剰期待)

ヒツジ(釣り執事)のタモに収まったのは、この魚。


 ナンダコレハ?

「ギマだ、ギマ。ギマや、ギマギマ」とヒツジ。

は? ギマ。なんやそれ?

リマは知ってるけど、ギマ? (中高年ギャグになってきた・以下、中高年G)

「こんな大きなギマを初めて見た」

呆れ顔のヒツジから、この魚は、珍魚であることを理解しました。

顔および前半分はカワハギのよう。後ろの三分の一はブリみたいなカタチをしています。

しかも場所は、江戸川に繋がる汽水域の水路。

東京湾の奥地には、変わった魚が入ってくるものです。


しかも、立つし!!!

立ってるじゃないの、この子。

背と胸ひれの両サイドには、三本の矢、、、もとい、三本の大きな棘。

その棘を使って立ってしまう。記念撮影には、理想的な、どや顔のポーズ。

違法投棄された冷蔵庫の上で、まるでモニュメントのよう。

さらに大きな可愛い瞳には瞼があって、目を細めたりするのです。

ギマ? 

ヒツジはこれまで、房総半島や湘南、静岡のキス釣りで釣ったことがあるそう。

でも、こんな大きなのは見たことがないと見開く瞳のザマ。(中高年G継続)

ただ、針を飲んでしまっていました。

思案のあと、締めて持ち帰ることにしました。

ケータイで検索したところ、「美味」と書かれてあったこともあり。


ヒツジといえば、この方との綱引き。

先週に引き続き、好かれているらしいエイちゃんに。

計3枚も掛かってしまいまして、ためては巻いて、ためては巻いて。

2度バトンタッチして巻いてみましたが、これは、重いわ。時々、動かんし。

暴れて沖へ向かうと、ハリスが切れる前に、竿が危ないのではないかと。

風に吹かれて鳴る糸のセクシーさと言ったら。

エイちゃんを取り込み、戻すのは大変。罪な、やあつさ、、おー、止めよう中高年G。

帰宅してから、網に洗剤をかけて必死に洗っているヒツジも印象的でした。

オシッコの臭いがツーンと、なんとなく。すごいアンモニア臭。


こんな道具も持ってきてみました。

先週、現地でお会いしたクロダイ名人(と勝手に命名)に刺激されたヒツジの道具。

カッコウだけは、整えてはきたのですけど。

この日もたくさんのクロダイ狙いの方々が集まってきていました。

しかし、アタリは、まっっっっっっったくなし。

ヒツジ曰く、「アタリがあったら、本命かセイゴ。ここには、これしか居ない」

と、いうことですが、まわりの皆さんも、クロダイさんの姿を見ることなく。


私の投げ竿にアタった、2尾目のギマ!!!!

引きはまたもや強烈でした。つくづく不思議なボディ。

重ねて実感する、前カワハギ、後ブリ。

先ほどのと同じく、測ってみたら、29センチでした。

後ろのスリムな伸びと尾びれが、身長を稼ぎ出しているのですね。

これも針を飲まれてしまい、本体に詫びて、締めてのお持ち帰り。

さらに特性として、体中から溢れ出るネバネバ、のめりも、すごいのでした。

折しも、雨雲が広がって、パラついてきた雨と風。

速攻、片付けて帰宅。2尾のギマを急速冷凍しました。

これで、ネバネバを自動解消しようという常套の手段。後日、調理いたします。

宿題が増えてきました。

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2016年6月18日土曜日

梅雨空のスキマ、ことし初の大本命を拝見。

予報では雨。いや、ギリギリ持つかな? 降ったらヤメヨウで、前夜から出かけました。


日が長くなりました。

19時30分でもまだまだ明るい三崎港。

南西に開けた地形は、列島各地のどこでも明るい。

なら行くしかない。天候は出たとこ勝負、雨が降ったらクルマへ逃げ込む。

それでいい。今年もまた、晴釣雨車の季節が巡ってきたのであります。


懸案のカニカゴも用意。

エサは、釣具店で買い求めたサンマ(家の冷凍を忘れた)とコンビニの魚肉ソーセージ。

カゴのなかのエサ袋(と呼ぶのか?)に詰め入れて、口をしばります。

長い夜(となるらしき?)のひと晩を、今夜は頼みの宝クジとして。


21時過ぎ。

ブルっときました。ゾクっとしました。

胴体が太い。掛かりは浅い。いい感じです。

いいわあ、やっぱ、この方。感じるアタリが身上。

眺めて、ソクお戻りいただく。


長い夜のお伴として、携行した手製ツマミ。

鶏もも肉のジャーキー(新作)

定番のチーズレンヂュー(レンチン発泡状態に青のり)

これを齧ったりしながら、折りたたみ椅子に座っての夜。

雨は落ちてきません。賑やかなのは、ひっきりなしでやってくるイカ師の皆さま。

ピシュっ、ピシュッ、ピシュッ。

シュン、シュン、シューーーーン。

平日にかかわらず、三崎港は喧噪と雑踏。

粘る人、立ち去る人、また来る人。ひきを切ることなく。

仕事が終わり、夜半の楽しみ。私も一緒ですが、まわりはすべて、イカ師の方々。


23時過ぎ、先ほどより小ぶりながら、また1尾この方。

毎年恒例の観察水槽と平行して活躍するのが大型のビニールバッカン。

「保養所」とか呼んでいます。

予め満タンにしておいて、さらに水汲みバケツで繰り返し海水を入れて酸素を送る。

浅い針掛かりを前提として、元気に泳ぎ回るようなら海へ返す。

この子もビンビンでしたので、お戻りいただきました。

と、夜半まではここまで。

仕掛けを上げて、椅子にもたれて仮眠。イカ師の皆さまの音と会話を子守唄に?


朝4時30分より再開。

1尾目より、小さくて、お腹が赤くて、怖い方が連続する。案外、早起きなんですね。

小さくて、触れると痛いトウガラシのような方。

メゴチバサミとプライヤーで緊張の作業。

目の覚めるモーニングセレモニーとなりました。


明るくなった頃、残っていたイカ師の方は2名。

そのうちのひとりが、遂に、運命の時を迎える。時刻、6時ジャスト!

「昨夜10時からやってました。はあああああ、これで帰れます!」

満面の笑みとともに、そそくさと帰り支度でした。

8時間の忍耐。これから、あの一杯で、一杯でしょうか!

一杯で、イッパイ。グイッとね。あ、このフレーズいいな。


と、後ろ姿を見送った私に、明確なアタリが来る。

全身タイガース!!!

やった。大本命への予告、予兆!

だって、大本命様と一緒にいる、全身タイガース!!


顔と姿も、大好きなトラちゃん。

斜め上から見ると、はすに構えた表情、顔に紫のタテ線、シマシマのボディ。

保養所からお戻りいただいた、全身タイガース!!! 

そして、予告は100パーセントでした(ツイてる!)


クンクンときて、しばらく待つ。

ソロリと巻いたら、グン!!!

これ、この引きと重さは確か、、、、名物の岸壁直前の横走りも体感。やった!

でも、針を飲まれていました。締めて持ち帰り、今日はソク調理です。

今シーズン初は、なかなかの良型のメスでした。


大本命との再会にちょっと虚脱。

もういいかな、と思ったら、この子があたる。

いかんいかん、針掛かりちょびっとで幸い。すぐに戻せました。


その直後には、メゴリン。ネズさんとも呼んでます。

型がいいので、飲まれてしまっています。腕だ。ごめんなさい。

持ち帰って、後日、天ぷらでいただきます。

冷凍すると、ノメリがとれて塩梅よく。



さあ、竿仕舞いとする直前。

まずは宝クジからと、いそいそ。

なんせ今回はひと晩かけてあったのです。

夜、網を入れて、朝に上げる。漁ですからね。


結果、からっぽ。

なぜか、サンマだけは無くなってました。ソーセージは、コロコロとそのまま。

チョキチョキを持った本命が、網の隙間から引き抜いていった?

今後の課題をますます積み上げて、網を洗い、帰り支度。

からっぽだった、こともあり、せめて、もう一度だけ竿を投げますか。

と、まるで、魔が差したような?行動がまたまたの、興奮を生み出す。


これは、引きました!!!

途中、リールが巻けない時があり、なんだろう、最後は定番の横走り、それも強烈。

玉網で掬ったのは、先ほどより、ひとまわり以上、大きなオスでした。

背びれから伸びるアンテナも長いこと!!!


幸い、針掛かりは浅く、この子はまったく大丈夫。

エラから噴出される水流も力強いこと。

保養所のなかを、横になったり、縦になったり泳ぎまわる。

早よ出さんかい! と言われているようで、お戻りいただきました。

予期せぬ大本命の連弾で、本日は完全終了。速攻の帰宅。

途中、大黒PAでちょっと爆睡のち、なんとか帰宅。


定番ですが、釣りたてのシーズン初物ということで、お刺身と肝醤油で。

うまし! うまし! うまし! やっぱ、これだわ、大本命様。

ありがとうございます。

私がひと切れに堪能しているうちに、ムスコが全部食べてしまいましたけど。

それでもよし。大好物なのです。大本命様、ありがとうございます。


残った身は、アラ汁でいただきました。

うまし! うまし! うまし!

いやあ、さすが大本命様、どう食べても、おいしい。

ひとすすりごとに、感謝、ありがとうございます。


さて。

持ち帰ったのはメス。当然、大きな卵塊がありました。

さっと茹でて、少々炙ってみましたが、これだけは、うまし! とは言えません。

卵がペースト状で、生臭さと独特のクセが残る。

そこで一計、加工を試みる。後日の完成予定、どうなりますやら?

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2016年6月14日火曜日

日暮里・立喰そば経由→浦安で釣り。

立喰そばが食べたい。日暮里へ行く。あ、釣りもしたい。浦安へ行く。休みでした。


店主は、じつにユニークな発想の持ち主です。

デリバリーしないお店であっても、メニューをお客さんへ配る。

獅子匠(立食そば師匠)から連絡を受けたヒツジ(釣り執事)はお店へ一目散。

以来このマイメニューは家宝になってしまいました。

眺めているだけでしあわせになり、次第に居ても立ってもいられない。

同店は無休24時間営業でもあり、スクランブル発進!


日暮里駅・東口。

再開発の繰り返される山手線沿線のなかでも、著しく変貌した一帯のひとつでしょうか。

聳え立つ二棟の高級タワーマンション。

こんなことになろうとは、、、、!!!???

昔を知っている私は(おもに高校時代)、いつも隔世の感におののいたりしています。


再開発に残された一角の片隅。

開いてた、よかった、いい匂いがしてきた。

ふっとひと息がつける。

看板と灯りにいやされるのがこのお店なのです。


カレーそば小盛り、ミニげそ、ソーセージ天。

同店の魅力のひとつに「小盛り」という量と値段を設定していること。

例えば、かけそばの小盛りならば100円で食べられる(うどんも同様・長ネギ入れ放題)

私が思うに、下町の駄菓子屋的な文化を残しているのですね。

近在の高級マンション群には、塾に通う子女がたくさん居ます。

その子らが、夕食までのツナギに立ち寄っても食べられる。

駄菓子屋の使命を同店は果たしていると思うのですね。

実際には、最初の一歩には保護者が付いていくぐらいの勇気が必要と存じます。


プラス30円で、冷やしにもなります。

写真は、かけそば小盛り、なす天、ソーセージ天。

冷やしを食べたくなる季節感が6月なのかなあと、しみじみ。

お腹が満たされたところで、さあ、次ぎ、行ってみよーーーーっと。


江戸川区・一之江の釣り餌店に立ち寄り。

イソメとあわせて購入したのは、藻エビ。

淡水や汽水に住む種類らしいです。生きている、ビンビンしてる。

これを買ったからといって、果たしてナニが掛かるのか?

なんせ、もうお昼近くになっていました。

気休め? 気分だけでも、、、みたいな。ひと切れのパンのような。


一之江から途中、瑞江へまわりこみ、浦安を目指す。

閉店してもうすぐ1年になる、Y製麺所の前を通りました。

店を囲んでいたヨシズは取り払われて、何事もなかったような住宅に。

テントとシャッターだけが、お店の名残を留めていました。

「しもたや」となった普請を眺めながら、過日の賑わいを思い起こすこと、しみじみ。


久方ぶりの浦安。

というか、日曜日・祝日の午後からしか来ない場所。

理由・家からの最短のひとつ。

それでも餌店に寄れば、2時間近く。現実ですが帰りの大渋滞を考えれば致し方なく。

そういう認識ぐらいの場所なのですが、気持ちは晴れる。

なにかしらの、反応があればいいのですが。


先客は、2名様。

エサを落として岸壁のヘリを狙っていました。

「あの人らはかなりスゴイぞ」と、ヒツジは自身の道具もロクに出さずに凝視。

なにが、スゴイのか?


タマげました!!!

これは、クロダイさんではないですか?

それも、私の釣ったことのあるような、シマシマ。それがない逞しいクロガネ。

オトナの姿のクロガネは、惚れ惚れしますね。ホレボレ。


タマげましたパート2

玉網を落としてナニかを掬っていた。

見に行きましたところ、スズキの若衆。

真っ昼間でも、掛かるものなのですね。


ガゼン、みるみる顔色が変化してきたヒツジ。

ビンビンと弾むエビを、針に2尾つけて投げやあと命令される。

スズキの若衆はともかく、クロガネを見ると、人格、血液型の一変する性分のよう。

だったら、真下に、ポトンと落としたほうがいいのではないの?

と、私は日々より考えるのですが、そういうことではないらしい。

よう解らん。だけど投げる。


その直後のことでした。

ギューンっと、竿先が持っていかれる!

写真は構えている絵図ですが、以降はパニックになりそれどころではなく。

グイグイグイグイ、すごい引き、ゴクゴクゴクゴクと首を振るような感覚。

必死、しゃむに、弓のようにしなった白雪姫(そう呼んでる)を立てるのが精一杯。

巻いて、寄せて、巻いて、寄せて、、、ところが手前で軽くなり。

あれっ? ハリスが切れていました。なんで? 残念。

私も火がついてしまった!!!


ハリスをもう少し太くして再投入。

また来た!!! でも今度は、さきほどとは違う引き、重し!

重い重い重い、、、あれっ、ちょっと軽い。重い重い重い、ちょっと軽い。

ゴクゴクゴクっという、首を振るような律動感が無いのですね。

なんとか、姿だけでも見たい! 重い重い重い。

テンビンの下から現れたのは、ひらべったい。

あ! この方でした。怖い刺がある方。大きな瞳でこちらを恨めしそうに見るし。

下あごにちょっとだけ掛かっていたので、お戻りいただけました。

脱力。

最初のあの魚は、違う方ではなかったのか?

そう考えると口惜しいのですが、早々に、帰宅の時間が近づいてきました。

日曜日。粘ったら最後、浦安といえば、ネズミーランドであります。凄い人気。

ニッチもサッチも行かない、気の遠くなるような大渋滞が待っているのです。

明るいうちに抜けないと、翌日は労働へ行けないのです。疲れて、行きたくなくなる。


後ろ髪は引かれますが、そそくさ道具を片付けてクルマに戻る途中。

横づけで釣りをされていた方との挨拶。

釣果を見せていただいて、またまたタマげてしまいました。

これは、、、、、、ウナちゃんではないですか!!!!!!!!!!!!!

しかも、デカイ。正真正銘、本物の江戸前ウナギ。

浅草や築地の専門店で食べたら(食べたことないけど)どえりゃあ値の張るような。

「東京湾は奥地に入るほど、おそろしか」

抜け殻となっているヒツジをなだめながら、なんとかクルマまで戻りました。

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