2014年3月17日月曜日

24時間で松山・宇和島 夜明けのブルース!?

松山市へ所用。
ちこっとだけ竿を出せないかな?
ほのかな甘い期待を乗せて航空機は機首を上げました。
仕事明けの午後の遅い便。
いつもながら(いつも以上に?)超特急の展開でした。


飛行時間1時間ちょっと。うつらうつらしたところで、高度を下げる。
車窓左下には、芸予諸島、しまなみ海道の島々が近づく。

去年の春、確か、あのあたりで竿を振ったような、、、飛行機からだとよく解りません。


レンタカーで松山空港の近く。
見つけた釣具店でエサを購入。釣りが出来るか解りませんが、エサだけ買っとく。

「これから雨だから気をつけていきんさい」お店のおばさんのひとことに「えっ!」


松山市街は、私鉄が発達しています。
伊予電鉄、松山電鉄、路面電車もあります。待つ踏切で見た電車。

これは、確か、見た覚えのあるステンレスの電車。懐かしさもこみあげまして。


所用の目的地となったのは市街の中心繁華街・二番町。

大ヒットとなった「夜明けのブルース」の舞台です。所用はそれこそ夜明け前に及びましたが、事滞りなく上々の運びとなりまして、予約していた宿に投宿。


かくして翌朝。予報どおりの雨。しかも春の嵐。本降りのなかどうしようか?

迷いましたが、とりあえずクルマだし、高速道路も繋がってるということで走る。

行ってみたかった宇和海、宇和島の街までとりあえず行ってみることに。


これが大正解。

西南に向いた宇和海は、天候回復が早かった。
土砂降りは止み、雨雲も東へ動いて、青空が顔を出すことに。ほんのつかの間。

穏やかなリアス式海岸の光景に和むことしばし。


これは、伊予柑、ポンカン? 
庭先に実る柑橘類の鮮やかな黄橙に和むことしばし。


常緑、山、海、川。宇和島は描いていたとおりの美しい街でした。

私のまわりにいる宇和島出身の方々の人となりを彷彿させるような。


宇和島港へ出てみると、ちいさな客貨船が停泊中。

しばし眺めつつも帰りの飛行機の時間が気になる。
ということで傍らのマーケット(のような物産館のような)に入店。

↓以下、超特急、宇和島マーケットリポート。


宇和海の幸がこれでもかと並んでいました。
ちょうどお昼とあって、片っ端から買いたくなってその場で食べようかとも想ったのですが、そんなことをしてたら帰りの時間が、、、。はげ刺身、食べたい。


さすがグレ(めじな)の本場。せめてこれぐらい買い食いしたくなるのを抑えて、、、。


よく肥えたサバを使った鯖鮨を見て生唾をのみこみつつ、、、、、。


コウイカ、、、私の好きなものばかり出てくる出てくる出てくる、、、、。


イサキも捌いてくれと言わんばかりに並んでいるし、、、、、。

しかし、そうこうしている時間こそないわけでして、、、、、。


で、せめて宇和島にあやかるものをと購入したのはジャコ天カツ。
これなら帰途の車中で食べながら運転が可能というせめてもの慰め、でして。


もうひとつ購入が、コウイカの天ぷら。これも車中で食べられる!!!
どちらも「うまし!!」なのでした。


なにか、お土産をと目についたのは、伊予柑。甘そう。

でも手荷物は手いっぱいだし、残念断念。超特急旅の宿命を噛み締めつつ。


お店から出際、小山の上にちらりと見えた宇和島城。

今度、時間をとって必ず来ます宇和島の街、と誓って松山へ向けて高速へ。

宇和海。宇和島の滞在時間は約50分でした。


高速を一気に戻って松山市手前の松前町。まさき、と呼ぶそうです。

落ち着いたたたずまいの旧街道を抜けました。


飛行機の時間も迫ってきたことで、出来るだけ空港の近くに。

ということで松山港からやや西に向かった梅津寺の高台へ。

菜の花一輪、瀬戸のしおかぜに揺れていました。


で、近隣の小さな港から、せめてものひと振り。
いやふた振り。三振り。道具は持ってきた、エサも買った。投げねば、、、、、、、。

釣り師は、我慢の効かない動物。迫る飛行機の時間。ドクドクする胸の動悸との葛藤。

勢い虚しく、アタリは皆無。エサは、メバルさんたちに謹呈。いつものパターン。


松山空港へ帰還。
ところが悪天候のため飛行機は遅延ということでちょっと時間ができる。
なら、ビールでも飲みますか。ジャコ天でビールを飲む。

うまし! うまし! 安堵するのもいつものパターン。


ほろ酔いの客を乗せて空港から機首を上げた航空機。

瀬戸内海に流れ出た河川の泥水が、春の嵐の雨量を物語ります。

松山で所用、宇和島まで走って帰っての滞在時間は24時間。

もったいないなあ。また来たいなあ。後ろ髪ひかれて愛媛の海。また行きたい。

♬後ろ髪引く〜「夜明けのブルース」にもありましたね。

2014年3月1日土曜日

釣り竿を持って金沢へ行ったのですが!!! その2

後編を書こうとした途端、関東地方は南岸低気圧による大雪!!!
雪にはほとほと弱い私の生地は、孤立、麻痺、支離滅裂なことになってしまい、とてもブログどころではなくなり、いまようやく回復して、金沢行きの後編となりました。


さて前編、朝の金沢港にて、猛烈な北西風を喰らい、コンビニ傘は一撃必殺。

竿を出すか出さぬか、迷いあぐねた挙げ句に、どうしたか? やめました。無理、限界。

ちなみに積雪はありませんが、こういう時の北陸は、とにかく風だけは強いそうです。


なら、ちょっとドライブしようと走り出す。金沢港のある大野の町。

北前船の頃から栄えた、落ち着きと風情のある港町のたたずまいが続きます。



金沢港から日本海側を南下して松任という海岸。壊れた傘は新調。波はそれほど高くはないですが、ここも風が強い。見つめるだけ。

高速道路のPAと一般道、そのまま海岸に出られるようになっていて、夏は賑わうそう。

しかし、人ひとりいない真冬の日本海。当然か。


PAには市場が展開されて、北陸の幸が並べられてました。


ズワイガニです。地方により、その名前にこだわりがあるようで、福井では越前ガニ。

こちらでは、加賀と能登とを組み合わせて、加能ガニと呼んでいるようです。


ズワイガニのメスがコウバコ。これもいろんな呼び名があるようで、勢子ガニ、香箱。

ミソと卵のおいしいカニです。


なぜか、このようなお店も?

チャンポン、皿うどん。薄暗い北陸の空のもとでは、かえって目立つし、食べたくなる?


地元出身、野球界の金字塔。称揚する応援歌があったのですね。聴いてみたい!


で、お昼ということで、雨風の国道を一旦市街地へ戻る。ずっと、みぞれが降ってます。


お昼は、いつもの焼肉屋さんへまっしぐら。準常連化。

金沢は、学生さんを惹きつける「飲食力」がすごいと思います。


味のある黒板。女性店主のお人柄を映す剽逸な情感が、、、、、。


あえて、細い大根をびしっと漬けたタクワンが旨い。焼肉にもぴったり。うまし!


午後は、山側へ向かうということで、約12キロ。

名山・白山信仰の本宮、白山比め(めは口へんに羊)向かいました。参道に圧倒。


白山をはくさんと呼んだり、しらやま、と呼んだり。地元では、しらやまさんと呼び親しむ地域の方々の大社。

東京にも白山がありますが、加賀地方との強い結びつきを感じたりします。


かつて、大社のある加賀一宮駅まで来ていた北陸鉄道金名線の廃線跡。

まだ線路や架線の柱が残っているので、かえって侘しさが伝わります。


大社のある鶴来(つるぎ)の街は、酒造りで知られるところ。

全国区的人気の天狗舞の蔵元、菊姫酒造の母屋を発見。


と、釣りを諦めてのドライブ。金沢駅へと帰ってきたわけです。

しかし、今回の金沢行きは、もうひとつ、帰り道に私の目指すものがありました。


金沢駅ホームに入線してきたのは、特急しらさぎ、名古屋行き。

いつもの越後湯沢経由ではなく、東海道まわりで関東へ戻る目的でした。


初めて走る線路は胸おどります。

途中、加賀温泉駅の車窓に現れたのは??? あれは観音様だろうか、、、。

夕刻の上り列車とあって「レディーカガ」は居ませんでした笑。


おみやげにした、地元とり野菜みそがカップになったみそラーメン。

最近こういったコラボインスタントが流行っておりますが、兵庫の会社が出してました。


特急しらさぎを米原で降りて、東海道新幹線に乗り換え。なんだか新鮮な感じが。


やって来たのは、米原駅に停車するひかり号。のぞみ、でなく、ひかり。これも新鮮。


うつうつ、まどろみから醒めるアナウンスで、この表示が見えた。帰ってきた。


ということで、前編冒頭の乗車券が再登場。

東京から長岡を経由して金沢、そして米原を経由して東京へ。まるで楕円を描くルートの旅の終了なのでした。

強烈な北西風とみぞれで、釣りは断念しましたが、北陸の冬の情緒、雪がなくても冬は冬。納得の一周でした。