2013年1月22日火曜日

いろいろリレーで張りきった一日

突然、長男が築地に行きたいという。場内の「魚がし横丁」にアジフライの美味しいお店がありぜひ食べたい。そうですか、行きますか。軽いノリで行きました。釣りの前に。


朝いち満腹で今度は場外のお店を探索。私が目をとめたのは右端のヤガラ。それもデカイ。そして右下のトゲを切り落とされたオコゼ。私の釣りではお目にかかれませんね。


ズワイガニとケガニが混成で生きたまま売られてました。おおっ。ケンカしてるのもいる。さすが築地。ヤッチャ場。ただ個人的にはズワイガニはオスよりメスが好き。勢子ガニ、香箱、地方によっていろんな呼び名のある人気者ですが、この日は見かけず。


築地をあとに向かった先は横浜の本牧海釣り施設。入園料900円也。

ここ、かなり気に入ってます。初の単独釣りもここだったし、なんといっても便利、快適。スタートの遅かった時には近くて足場のいい釣り場がうれしいところ。

トイレ、売店、釣りエサ、釣り道具、なんでも揃ってます。こういう日があっても。


沖へ伸びた桟橋ではウミタナゴが釣れてました。投げ釣りの私にはこれも縁の薄い魚。とても愛らしいカタチが特徴でしょうか。冬から春にかけてよく釣れるようです。


私に釣れたのはこれ。サメです。ドチザメと言うそう。

いきなり強烈なアタリがきて、胸がドキリ。でもあとはらくらく巻かれてきました。とてもおとなしい性質のようで、なんとか針はずしに成功。海にもどせてヨカッタ。


海釣り施設には、そば・うどんのコーナーもあります。

私、じつは最近、立ち蕎麦の病にかかっておりまして、見たら入らずにおれない。それも複数店のあるチェーン店よりも、個人の単独店。一子相伝といいますか、北斗神拳ではないですけれど、おじさんやおばさんが独自でこだわって頑張っているお店。

都内でもすでに20数店まわったりしておりまして。

このお店には2回目なのですが、今日はお弁当を用意してなかったこともあり、入店。


わかめ蕎麦を食べました。寒風に吹き曝されての釣りのなか、蕎麦をすする。うまし!


釣り座に戻ったら、ネコさんがいた。しきりに食べ物をねだってくる。自分だけ蕎麦で腹を満たして申し訳ない。今日は渡せる獲物もないし。

すかさず売店でフランクフルトを買ってきてちぎって渡す。

うみゃうみゃと食むネコさん。がんばってこの冬を乗り切ってください。


で、私といえば恒例の午睡。これも病み付きになりつつあります。

銀マットにブランケットさえあれば、防寒ウエアなので寒くない。快感、2時間を爆睡。ただ絵的にはかなりヤバイのではないかと仲間たちと周囲の皆さん。そうですかね。

おかげで目覚めた時には、次なるエネルギーが湧いてきました。

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今日はまだボウズ、なら早めに帰宅しよう。冷凍庫にいる、あれとあれとこれ。最近のストックの数々。もどったら「まこぶさ食堂」の開店だあ。
いろんな構想と睡眠は次なる食欲のためにと。
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マアジのハンバーグ、サンガ焼き? 

晩秋、三崎港で出逢ったおじいさんからいただいたマアジ。まずタタキをつくり、味噌、豆腐、ショウガをまぜて大葉をつける。表裏とじっくり焼きました。

どんだけ加工しても、主張を失わないアジの味。さすがアジ。おじいさん、感謝。

そう言えば、早朝に築地でアジを食べたはずなのに、またもやアジ。飽きないアジ。


三枚おろしをとった中骨は揚げて骨せんべいに。ああ、ハイボールのおいしかこと。


「ちょっと愛して、長ーく愛して」
あ、ウイスキーの種類が違いますね。ごめんなさい。酔ってきました。肴がよくて。



冷凍庫キープだったカワハギ。これも晩秋の釣果。

今回、初トライしてみたのが皮を剥がないでの「丸焼き」

知人の知人の又聞きを試してみたのですが、これは秀逸でした。塩竃蒸しに近いといいましょうか、白身の旨味が厚皮に封じ込められているというか、濃厚、油脂もあり。

また、皮ごと食べられて歯ごたえと香ばしさ。ほんのり磯らしさもあって、この魚がつねに根のまわりにいることを改めて知らされた気持ち。

うまし! うまし! カワハギ新発見でした。


単独で冷凍庫に残っていた磯のベラ。塩をふらず素焼きにしてポン酢で食べました。

私、つくづく想うのですが、この食べ方を考えた上方の文化と歴史に頭がさがります。

うまし! うまし! うまし! さあ今年も暖かくなったらベラ(含キューセン)を釣るぞお。

一日、食べてばかりでしたが、自称「ベラの女王」はハイボールのチカラも相乗しての独り悦に入りながら、また眠るのでした。



2013年1月12日土曜日

2013初釣りに行ってきました

年のはじめの釣り。年初の雑踏の間隙をついてホームグランドの三崎港へ出かけました。


まだ暗い午前4時に到着して道具をセット。東の空が明るむ頃から投げ釣りを開始。初釣りというのは釣り人にとって特別な思い入れやゲンカツギがあるそうで、いつもの場所、いつもの時間、いつものスタイルを崩さないことが大切だそうです。

陽の昇る時間帯は放射冷却でキュンと冷たい防波堤の上。耐えて竿持つ魅惑かな。


お弁当はまこぶさ食堂の定番を用意しました。

キュウリとセロリの浅漬け。塩おにぎり。前夜、このおにぎりに海苔を巻いたら義弟がうまし、うましと二個もたいらげてくれた。かわいいヤツ。うれしかです。

そして、左下が煮卵。最近ちこっとこだわりまして、いい塩梅に味がついてくれてます。遠い少女の頃、遠足に茹で卵の世代でもありますので、外で食べるとよりうまし!


冬のひだまりにたゆたふと。投げて夢見る海原よ。しかし、応答はありません。潮は澄み渡り、オモリに伝わるのは海底を引きずる感触ばかり。でもこれがいい。


澄んだ水のなかに黒い塊がやってきた。まるで流れ藻のように浮遊してるだけなのですが、それは小さな魚たちの集団。

なんだろうか? イワシでもアジでもなく。キンギョ?(ネンブツダイ?)わかりませんが、海のなかにも「メダカの学校」はある。漫然と眺めているだけで幸せな時間。


コツコツと応答があって、巻いてきたらこの子でした。うれしかあ。まだ岸辺に残っていた模様。それとも待ってた場所に泳ぎ渡って来たのかしら。即座にリリース。


午後に納竿。道具を片付けたあと防波堤にゴロンと伸びた。最近の私のお気に入り。

防寒着に防寒ブーツ、そして厚手の毛布をかけたらちっとも寒くない。顔をなでる冬の大気と弱い陽光を浴びての午睡。とても深く眠ることができます。

目覚めると陽は西へやや傾いていることもあるけれど、明日からまたがんばろう! そんな気持ちで帰途につくのです。

2013年1月4日金曜日

新潟県・寺泊と出雲崎へ行ってきました


謹賀新年!!!

冬になるともっと冬が見たくなる。それは私が雪の無い土地に住んでいるからかもしれません。連日、寒気団の影響で日本海側は猛吹雪の様相。住んでいらっしゃる方々の苦労が偲ばれるなか、スタッドレスタイヤに履き替えて北の海まで投げてきました。



トンネルを抜けるとそこは雪国だった。

午前1時30分に家を出て、関越路をひた走る。谷川岳のトンネルを抜けたら雪が猛烈に吹き付けてきました。速度をガクンと落として握るハンドル。でも早く着きたい。


寺泊の港に到着。

海辺は風の影響で積雪はわずか。薄らと雪のかぶる弥彦山に感激。身が引き締まります。


堤防に守られて波おだやかには見えますが、外海のほうはと言いますと↓


北西の強風が運んでくるうねりと波頭。消波ブロックにぶつかってシブキがあがる。鉛色の空と山と海がほとんど同じ色の光景。日本海ですね。実感ひとしきり。


港の内側へ向けてキャスト。波はありませんが、うねりが底まで入ってきて仕掛けが動きます。パツパツとあられに打たれながらじっくり探る。なかなかオツです。ちなみに左下の魔法瓶は姉に貰ったもの。お湯割をつくろうかと。へへへ。お姉ちゃん、ありがと。


寺泊港は北前船の時代から栄えた港町。いまも佐渡との玄関口のひとつになってます。ちょっと晴れ間が出たのでカシャ。美しかあ。家々の屋根にうっすらと白雪が。


一番早起きだったのはマハゼちゃん。プルプルプルとしっかりしたアタリがありました。これから産卵を控えて春になると世を去る魚。かわいい表情とは裏腹の運命を持った魚。
すかさず海へ戻しました。


とても明確なアタリがあり、巻けば巻くほど真下へ潜っていく。これはもしや?
カレイでした。ンンン? でもいつものカレイとは違う。斑点があり体表にはゴツゴツした骨のようなものが並んでいます。イシガレイでした。これがイシガレイか!

聞けば、このカレイの棲める環境はとても少なくなってきてるとか。場所によってはレッドリストとか。でも針を呑んでしまい仕方なく締める。持ち帰りました。


今度は竿先を叩き付けるようなアタリ。最初はなかなかリールが巻けない。濁った潮に浮かび上がったのはマコガレイ。おなじみの顔でありました。


寺泊港を離れて海岸沿いを南下。出雲崎へ向かう道すがら。

荒海や ああ荒海や 荒海や。まこぶさ。水平線の彼方にうっすら佐渡の姿が。

♬なんとか本線、日本海〜〜〜〜〜〜〜♬



出雲崎の街を見下ろす高台より。冬枯れの傾斜のしたに肩を寄せ合うように瓦屋根の家々。びゅうびゅうと風に吹かれることしばし。


出雲崎は良寛さんの故郷。

名主の家に生まれながら若くして出家。岡山・玉野のお寺で修行ののち全国を歩き、やがて故郷の地に多大な愛と英知をもたらせた彼の足跡に触れることしばし。

荒海の日本海と穏やかな瀬戸内海。その異なる詩情に触れて想うことしばし。


街を囲むように伸びた堤防から港内へ投げる。北西の風を背中にできて距離の伸びること。自分が上手くなった気分。追い風アシストと呼ぶそうです笑。


ここで、またイシガレイが掛かってしまった(写真上)呑まれてしまった。反省。こころで詫びて締める。おみやげ十分。竿を仕舞いました。


出雲崎で気になったM食堂。どこか宿坊のような造りで民宿も併営。良寛さんを慕ってやってくる方々の宿なのでしょうか。

炒飯と野菜炒めを注文。ひと心地をつけて帰途につきました。